令和の初夏を迎え、新緑の眩しい季節になりました。
お庭仕事に精を出す皆さまこんにちは。
草木も花々も、伸び伸びと新芽を伸ばし、花を咲かせ、私たちの目を楽しませてくれています。しかし、同時に生育旺盛すぎる雑草達にも悩まされる季節ですよね。
そんなお悩みのガーデナーの皆さまのため、この記事では防草シートの敷き方、選び方などを解説、紹介します。
防草シートのメリット
- 単価が安い
- 簡単にDIYできる
- すぐに仕上がる
- 剥がせば元の地面に戻る
防草シートのデメリット
- 必ず劣化する
- 見た目が殺風景
防草シートは安価ですぐに仕上がり、剥がすのも容易なので、後に舗装する時などにも困りません。
反面、数年で必ず劣化してしまうという短所もあります。見栄えを重視したい場所には、砂利と組み合わせると良いでしょう。
防草シートをDIYで敷いてみよう
①防草シートとピン類を用意する
防草シートの選び方
防草シートには様々なタイプがあります。
代表的なタイプ↓
織布タイプ :織ってある布。タテ・ヨコに織られて面になっている。
不織布タイプ:織っていない布。繊維が絡み合って面になっている。
僕が庭のプロとしておすすめするのは、断然不織布タイプです。
価格は織布タイプの方が安いのですが、折り目のわずかな隙間からすぐに草が生えてしまいますし、穴が開きやすく耐用年数が短いです。
不織布も当然経年劣化しますが、葉先の尖った雑草なども通しにくく、性能が良いです。
価格面では、織布タイプに比べると初期費用はかかりますが、耐用年数が長いので、長い目で見るとお得だと思います。
おすすめのタイプで有名な商品は、「デュポン社製のザバーン」です。
通販に沢山の商品がありますが、ホームセンターや園芸店でも手に入ります。
不織布タイプで厚手(高密度)な物を選ぶといいでしょう。
色のバリエーションもありますが、色により品質に差があるわけではないので、ロケーションに合わせで選んでください。
押さえピンについて
防草シートを敷いた後、固定するためにピンを打ちます。この時、ワッシャーも付けると裂け防止になるので使用をお勧めします。
ピンの一例↓
ワッシャーの一例↓
ピンの長さは、地面が固い場合は15㎝くらい、畑のような柔らかいところでは30cm位のものが調度いいです。無理なく打ち込める範囲で、なるべく長いものを!
②下地を均す
「芝・下地編」ほど几帳面に均さなくても大丈夫ですが、ある程度地面を均しておいたほうが快適。
地面の表面に出ている石は取り除く方が良いでしょう。そのままにすると、石の部分のシートが突っ張ってしまい、見た目が綺麗ではないし、歩き心地が悪い仕上がりとなってしまいます。
地面が平であれば、よほど茂っていない限り、草の上にそのまま敷いてしまっても大丈夫です。シートの下の草は枯れます。ただし、オオアレチノギクやアカザなど、背の高くなる草は抜いておいたほうが無難。
③シートを敷く
難しく考えず真っすぐに敷く。芝の目地と同じで、よく見る方向から見て、横長に敷くと綺麗に見えます。
二人がかりで、両端に分かれて作業すると早いので、二人以上で作業できるといいですね。
裁断はハサミかカッターでOK!
④重ね合わせはしっかりと
シートとシートの隙間からは草が出やすいので、15cmくらいは重ね合わせたいところ。
⑤ピン打ち固定で完成
風で煽られてシートが捲れると、驚くほどすぐに草が生えますので、捲れないようにピンで固定します。
重ね合わせたシートの両方が固定されるように、縦横1mピッチくらいで打てると安心。
次の段はピンとピンの真ん中に(千鳥に)打つと強度が上がる。
やはりワッシャーの使用をお勧めします。
地面や地中に石などがあって、ピンが打てない時は、無理せずに周辺に打ち直しをし、ピンで穴が開いてしまったところは、防草テープで補修します。
防草テープ一例↓
塀際の処理
塀際などはどうしても草が出やすい部分です。ある程度は諦めるしかないのですが、美観上気にならなければ、少し余分に切り、塀に沿って捲り上げ、防草テープを貼ると効果が上がります。
防草シートは万能ではない
必ず劣化します。日の当たる場所や常時湿っているような場所は劣化が早く、数年に一回は張り替えが必要となります。
品質や条件にもよりますが、大まかな目安として2年から5年といったところでしょうか。
ぼろぼろになって草と混在しないうちに、早めの交換をお勧めします。
砂利と組み合わせて効果UP!
防草シートの上に砂利をしくことによって直射日光が避けられ、長持ちする。除草効果も倍増し、見た目にも美しい。
業者に依頼するといくら?
防草したい面積が広い場合などは、業者に依頼するのも手。
プロならではの手際で、早く綺麗に仕上げてくれるでしょう。大抵の造園業者で対応できるはずです。
気になるお値段➡面積にもよりますが、㎡当たり1000円強程度ではないかと思います。(整地は別途)
見積もり時に、整地の有無を確認してください。仕上がりと価格に影響します。
それから使用する防草シートの種類も確認しましょう。安くても織布タイプはお勧めしません。
以上 小泉雄作でした。
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