シンボルツリーにはこんな木もおすすめ

いろいろなサイトや本に、シンボルツリーとしておすすめの木が紹介されています。
落葉樹の定番といえばシャラ、ヤマボウシ、アオダモ、ハナミズキ。
常緑樹の定番といえば、ソヨゴ、オリーブ、常緑ヤマボウシ。といった具合に。
ですので、ここではド定番を敢えて割愛し、それ以外のおすすめのシンボルツリーについて紹介していきます。

植木屋が説くシンボルツリーとは

一般的にシンボルツリーと言うと、建物の象徴となるような大きな木。というイメージですが、背の高い大きな木だけが、シンボルツリーに適しているわけではありません。
大きな木がドンと構えた庭は、とても格好がいいものですが、2ｍ程度の低中木でも十分シンボルツリーになり得ます。
ただし、小さな木をシンボルツリーにする場合は、その１本だけをポンッと植えるのではなく、その一画をシンボルスポットとしてコーディネートすることをおすすめします。
例えば１ｍ四方のスポットだけを全力で植栽すれば、その他の部分は舗装や芝でシンプルにしても殺風景にならず、道行く人が見ても好印象です。
そうすることで庭の管理の手間も減り、インスタ映えスポットも作れます。

落葉樹のおすすめシンボルツリー

定番以外のおすすめです。以下、特徴や注意点等です。

高木①サルスベリ

百日紅とかいてサルスベリ。読んで字の如く開花期が長く、夏に色鮮やかな花がたわわに咲く。
色は濃いピンクが主流ですが、薄ピンクや深紅、白とバリエーション有。
庭のスペースに余裕があれば、放任でも可。
枝のどの部分を剪定しても、そこからまた枝が茂る。枝は少々硬めだが、DIYで十分剪定可能。
あまり病害虫の心配はない木。唯一アブラムシが付きやすいのが難点。懐から出てくる細かい枝を小まめに切るなどし、風通しを良くしておくと予防できる。
幹がツルツルとした質感で美しい。←サルも滑るほど！？（実際のところはわかりません）

↑サルスベリピンク

↑サルスベリ白
昔から和風の庭にはよく植えられていますが、洋風の庭にもしっかりマッチしますよ。
お寺やお墓などに植えられたことが多く、しかも「すべる」で縁起が悪いと言われることもありますが、実際に悪い話を聞いたことがありません。
個人的に、サルスベリのピンクは、カラーの外壁のお宅に特におすすめしたい木です！ピンクの花が、カラー外壁に映え、とてもお洒落な雰囲気になります。

高木①メグスリノキ

紅葉の時期には、葉が真っ赤に染まり美しい。
放任で形が整う。
他の高木同様、剪定しなければ大きくはなるので、ある程度の樹高に達したら、剪定は必要。
薬のような名前の木だが、実際に眼病や肝臓の薬として扱われていた。お茶としてドラッグストアに並んでいることもある。

低～中木ミツバツツジ

春になると他の木に先駆けて開花。薄紫色の花が目を奪う。
高さ５０ｃｍ～1ｍくらいの大きさでよく売られていて、おおきくなってもせいぜい2ｍ程度。
剪定は必要なし。手を入れない方が綺麗に育つので、絡んだ枝を整理する程度にする。

↑ミツバツツジの花

↑ミツバツツジ全体像。花がぱっと目を引きます。実際にはもう少し青みがかった色で、薄暮時には幽玄な雰囲気を醸し出します。（ホース失礼）